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屋号の由来

「於鳥制作所」で「おとりせいさくしょ」と読みます。ちょっと読みにくいのが難点ですが、いろいろ考えて決めた愛着のある屋号です。込めた意味について聞かれることがあったので、書いておこうと思います。

 

まず、作曲と撮影ができることから、「音 おと」と「撮 とる」もしくは「とり」という音を入れたいと思っていました。検索で他所とかぶらなさそうなことを確認しつつ、開業が酉年であったことも掛けて「鳥の年に於いて」の意味で「於鳥」の字に。

ついでにアルファベットで表記すると、「OtO」の部分が丸眼鏡っぽくなるので、ロゴマークとしても私らしくて良いかなと思い、本決定となりました。

手帳に残っていた屋号案メモ。他には「帆鳥 ほとり」、「尾鳥 おとり」、とかいう案もありました。
手帳に残っていた屋号案メモ。他には「帆鳥 ほとり」、「尾鳥 おとり」、とかいう案もありました。

「制作所」という下のくっつきは深く考えず自然に決まったのですが、物を作るということに対して昔からこだわり続けている現れかなと思います。ちょっと古風な響きも好きです。作業着を着た町工場のおっちゃんが出てきそうなイメージ。実際の私は丸眼鏡でスーツを着たカメラマンなのですが、あくまでイメージとして。

 

「おっちゃん、これこれこういうものが欲しいんだけど、どうしたらいいかな?」

「うーん、なるほど。どれ、考えてみるから一週間くらい経ったらまた来なさい。」

 

そして後日訪れると「これでどうかな?」ってきっちりイメージ通りのものが出来上がってくる感じ。そういう、小さくても温かい、人に根差した仕事をしたいなあと思っています。

 

もう一度酉年が巡ってくるまで、最初の気持ちを忘れずに続くといいなと、遠く思いをはせる年末でありました。